夏休み?慰安旅行?
6月の終わり頃、世間様より一足早く夏休みをもらった。
今年は久し振りに南の海にいくぞ?!
いきあたりばったりのいつもの旅のように、今年はのんびりしていられない。
今年の旅行はいつもと違うのだ。
ともだち家族と一緒の旅なのだ。
ファミリー4人にプラス私。微妙な組み合わせ。
あの家族、奥さん1人多くない? みたいな。少し自意識過剰な話しで私達は盛り上がっていく。
そして、出発までまだ2週間以上あるというのに、久しぶりの大イベントでハイテンションになっている大人達は、一度このあたりで疲れてしまう。
子供達のパスポートの申請だ何だかんだと友人達はバタバタと走り回り、子供たちが風邪をひかぬよう、万全の体制で祈るように出発までの期間を過ごす。
夜になると、準備進んでる?とメールの着信。
自分達の荷物を用意していたら、夜逃げに見えるくらいの量になったらしい。
そんな事なんかもかなり笑えて、私たちのテンションはまたまたヒートアップする。
子供の頃、遠足を楽しみにし過ぎて眠れなかったという子がいたけど、私には全くそういう事はなかった。大人になってからの方が、そういうワクワク感は強くなったと思う。
行くまでの準備はあーでもないこーでもないと、まだ訪れていない場所でのシチュエーションを想像し、旅行気分を盛り上げる。
誰かに準備され連れて行ってもらうのではなく、自分たちで作っていく究極の遊び。
この準備作業から旅行は始まっている。
出発前日、夜中の2時まで仕事が終わらなかった。家を出るのは5時30分。
徹夜かな・・・。と焦りながらも、黙々と仕事を片付ける。
楽しみにしている事があるから、エネルギーが沸いてくる。
ものすごい勢いで、仕事を終わらせ帰宅。少しは寝ないと。
出発の朝、小さくまとめた荷物を持って電車で空港に向かった。
友達ファミリーは車で成田に向かっている。空港で待ち合わせることになっていた。出発の日がとうとうやってきた。ワクワクしていた気持ちが少し緊張感に変わる。
楽しい旅にしようという意気込みが、またテンションを高くする。
昨日までの仕事の疲れは、まだ先にとっておこう。疲れたと言っている時間は無いのだ。
ふと友達が言った言葉を思い出す。
「よく考えたら、あたしら今まで一緒に旅行に行ったこと無いよね。」
20年弱の付き合いになる。なのに、私たちは一緒に旅行に行ったことが無かった。
専門学校を卒業し、しばらくお互い就職した会社で働いた。
何かものすごく目標を持ってその会社を選んだ訳ではなかった。でも夢は大きかった。満員の通勤電車、サービス残業や、デザイナー職とは程遠い下積みという名の雑用。
バブル後の就職先で、新入社員は必然的に厳しい条件を強いられた。旅行なんて、行く時間が無かった。
今よりずっとくたびれていたんだから。
あれから15年以上たち、友人には子供ができ、私は相変わらず一人で暮らし、お互い何だかんだ仕事を頑張っている。
大人になったし、なんだか余裕ができたから、少し遠くに遊びに行こうか・・・くらいの気楽な旅がいい。 来年も行こうねといえる旅にしたいと思っていた。
朝の出発ラッシュ。成田の荷物検査でアメリカ系のエアラインは荷物を全部調べていた。ライターとマッチを没収される。こんなものでどうっやってハイジャックするのさ・・・。
そういいながら、ライターでハイジャックする犯人のたとえ話で最高に盛り上がった。
イミグレーションでは、友人ファミリーがいきなり英語で話しかけられた。
ここはまだ日本だし、あんたも日本人。わかるだろーよ。でも、ま、外人に見えなくもないか・・・。
出発から大笑い連発。このままのテンションで体力は大丈夫か・・・・!?
つづく
2005 August / Fujiko